2016年10月23日日曜日

作業用スツールをワトコオイルとBRIWAXで仕上げる

ご無沙汰しております。そろそろ更新再開でございます。


さて、このところ小物を色々作っているのですが、作業用のスツールがほしくなり、余っていた木材でちょいちょいっと作ってみました。

作り方は検索すると結構出てきますが、わりと適当に製作しても使えるものなのでDIY入門でもおすすめかと。


【まずはざっくり作ります】

まずは板と柱を用意
それぞれの木材は何でもOK。ホームセンターで長い柱を買ってそのまま切ってもらうと簡単です。
天板は端材コーナーで60円くらいのやつを採用。
※柱は太めが良いと思います。何せ自分の体重を支える脚になりますので。













続いて側面部分をボンドで接着。
  

側面の上下を柱でつなげていきます。
外から木ねじをたくさん打っちゃうとあまり格好良くなさそうだったのでダボ。
穴を開けるところはちゃんと測らないとダボがはまらないので注意しましょう。














そんなことを繰り返していると…こんな感じで枠になります。ここで、ボンドだけでくっついている箇所は補強で木ねじを差し込んでおくと良いと思います。
あとは天板をボンドでくっつければスツールの形になります!















【で、ここからが本番】


早速、天板をワトコオイルのチェリーで塗ってみました。
使うの初めて










こんな感じになったのですが、なにやら艶が弱い。
赤色も強すぎてちょっと格好良さが足りない。。

もう少し高級感も出したいなぁ、、、ということで、急遽BRIWAXを上から重ね掛けすることにしました。


















【ワトコオイル+BRIWAX】

1.全体をワトコオイルで塗って乾燥させ
2.BRIWAXのTudorOakを塗っていきます
途中TudorOakの黄色味が多少気になりましたが、タワシでごしごししてみれば結構落ち着いてきます。



天板の側面はBRIWAXの黄色味が出ていますが問題なし。
最初に塗ったワトコオイルよりも茶色みが増し、BRIWAX特有の艶も出ていい具合に仕上がりました。

















気になるのは、ワトコオイルとBRIWAXの併用ってデメリットないのかという点ですね。
試しに水を垂らしてみましたが、さっと拭いたところ特にシミになることもなく。

使い始めて2週間ほどになりますが色移りもしてないし、とりあえず水場から遠いところで使えば大丈夫ではないかと思います。

2014年10月7日火曜日

鉱物リスト/Ethiopia,Wollo産のエチオピアンオパール(蛋白石)

オパールは世界的に産出する石なのだけれど、その中でもここ数年、毎年日本へ流れてきているものの1つがエチオピア産のもの。
先日開かれていたマーケットでもエチオピア産オパールを専門に出している業者がいるほどメジャーなのです。

今回のオパールはエチオピアのWolloから産出した標本。
奥にイギリス産山鳩の頭骨標本を添えて。
メインは緑色の遊色。光の加減で頻繁に赤色が差し込む。
特に白熱灯の暖色系のライトアップで赤系の反射が増える。

白を基調として緑、青、赤の遊色が豪華に入ります。
エチオピア産のオパールには水に入れておかないと水分を失って遊色が無くなるものもあるのでご注意を。(大抵水に入れて販売されています)

最近、ノジュールとして出てくる赤系統のエチオピアンオパールもちらほら見かけるが、若干値が張るので手が中々出ない…。


English: Opal
和名: 蛋白石
産地: Wollo, Ethiopia
適正価格:上の小粒のもので2000~3000


【Tsehay Mewcha, Wegeltena, Delanta, Wello (Wollo), Afar Province, Ethiopia】
エチオピアの地名は鉱山の名前も町の名前もよくわからないのですが、このあたりです。
ちなみに北東にある海は紅海。東にはソマリア、北にはエリトリア。うーむ、治安は良くなさそうですな。。。

2014年10月3日金曜日

鉱物リスト/India,Maharashtra産 インドのアポフィライト(魚眼石)

アポフィライト(魚眼石)といえばMaharashtra(マハラシュトラ)。と、最近は条件反射でこの地名を連想してしまう。
それほどMaharashtra州から産出する良質な標本が市場に多く出回っている。

フローライトのようにバリエーションが多いわけではないが、それでも無色透明なものから淡い緑や桃色の標本が出てくるので中々飽きが来ない。
無色透明のものは水晶よりも力強い反射を見せ、ギラっとした光り方をする。これが魚の眼のようだということで、和名では魚眼石と呼ばれる所以となったらしい。


今回はMaharashtraから産出した緑色の標本を2つ紹介。

左右のバランスが良くとてもクリアで透明感がある。
緑色の水晶のような感じ。

白い結晶の母岩に覆われている。
母岩の大きさは横10cmほど。
こちらは直方体結晶が放射状に伸びている。
上と同じくMaharashtraから産出している標本だが趣が全く異なる。
昨年あたりからマーケットではこの種類の標本がメジャーになりだした。
English: Apophyllite
和名: 魚眼石
産地: Maharashtra, India
適正価格:直方体放射状の標本で1500-3500


【Maharashtra】
日本の国土から北海道を抜いた分と同じ面積を持つ州。

2014年8月15日金曜日

奥多摩と北海道のミヤマカラスアゲハ採集と標本作製


7/26(土)に奥多摩の日原林道へ行きました。

ミヤマカラスアゲハです。メタリックな青と緑の羽を持つ、宝石のような蝶のハンティングです。 ↓の方たち。











とある事情から綺麗な標本が必要となったのです。
ミヤマカラスアゲハって全国に分布しているのですが、非常に地域差のある種なんですよね。
地域によって光り方も違うので、まずは、近場で獲れる個体と北海道産の個体の比較をしようかと。

北海道産は取り寄せしかないとして、関東の近場でメジャーな産地はおそらく下記3か所。

  • 奥多摩…電車とバス
  • 裏高尾…電車とバス
  • 西丹沢…車


丹沢方面は車必須なのでとりあえず土日で奥多摩と裏高尾に出向いたのですが、2日間酷暑の中踏ん張って捕まえられた綺麗な個体は1頭のみ。

裏高尾にはオナガアゲハやミスジチョウが多かったのですが、ミヤマカラスは発見できず。
奥多摩では吸水行動中の個体が2頭いたので、綺麗な方を「許せ!」と思いながら〆ました。

交通費考えるとこの1頭に3000円以上かかったんじゃないかしらん。

北海道産のミヤマカラスアゲハは1頭あたり1000円ほどの値段で販売されてたのでなんとも。
というかミヤマカラスアゲハの価格っていくらぐらいが相場なのだろうか。



【標本作成の仕方】

とれたので早速標本作製!!

1.網で捕まえ、羽に欠けや擦れがなければ胸部を強くつまんで圧迫し、気絶させる。
2.その隙に三角紙に入れる。自宅に帰ったらそのまま冷蔵庫のチルド室へ。


3.4時間ほど経てば絶命しているので、そのまま展翅にとりかかる。
展翅板、展翅テープ、虫ピン、マチ針を使います。
虫ピンは胸部中央にまっすぐ突き刺すこと。ここで斜めってると全部斜めになります。それはそれで味があるけども。


4.この時期、部屋は湿度が高いので冷蔵庫で1週間~2週間おいて乾燥させる。
冷蔵庫は一般的に湿度40%以下で冬場と同じような環境です。
※ただし、他の食料品も一緒に入っているので使用するときはご家族の了承を必ず取ってください。
※高湿度に保つ機能を標準搭載している冷蔵庫もあるので要注意。

5.乾いたら展翅板から下ろし、標本箱へ移動、完成。
防虫剤と乾燥材も標本箱に入れておきましょう。


さて・・・

いざ、比較!!

ミヤマカラスアゲハの標本ができました。
展翅の汚さは…しょうがない。なにせ15年ぶりくらいなので。。


いやしかし、それにしても綺麗だ!!
奥多摩の夏型


































美瑛の春型
















奥多摩産…全体を落ち着いた緑が覆っていますが、後翅は深い青色となり、ダイナミックで神秘的な光り方が魅力。大人な青ですね。

美瑛産…緑~黄緑のはっきりした光り方。青色ではなく緑です。奥多摩産より一回り小ぶりなのですが緑の光りかたはこちらの方が強く、分かりやすい。妖精とか、そんな雰囲気のある水色っすかね。


いやあー、どっちもすごく綺麗でしたってことで。
甲乙つけられませんな(笑)


2014年5月12日月曜日

サドル変えたらお尻が痛くなくなりました! ロードバイク初心者がぶち当たる壁を壊す方法 ~尻痛その2~


1年ほど今のサドルで頑張りました。
でもやっぱりお尻が痛いのね。股間がね、痛いですよね。
なのでついにサドルを変えちゃいました。

fi'zi:k ARIONE!!!!











いいねいいね!

試しに50kmほど走ってみたが、お尻が痛くない!!
なんということでしょう!!

今までGIOSの純正を使用していたのですが、
どうしても坐骨の痛みやら圧迫による痺れやらが取れなかったのです。

サドル高を変えても、前にずらしても、後ろにずらしても、少し前に傾けても、後ろに傾けても。
このまま数百km走り続けているけれど、尻痛がどうしても直らないようなのでサドル交換に踏み切りました。

自宅の近くにあるスポーツバイク専門店の店員さんと相談してfizikに決めたのですが、後のサドル選びの参考情報になるかもなのでちょろっと書いておきます。

現状
サドル:固めでフラット。
悩み:股中央のちょい後ろ両側に圧迫感、ずっと走ってると足先に痺れがでる。あと坐骨あたりも若干痛い。

店員さんの推測
股中央付近のサドルの形状が大きいのが痺れの原因かもしれない。中央部の形をもう少し細くして、かつクッションがもう少し柔らかいサドルであればいけるかも。

それと、走っている間に良く尻の位置を変えるので、姿勢変更もしやすいfi'zi:k ARIONEのようなサドルが多分恐らくきっと良いのではないかという結論に至りました。

まぁ、サドルはお金と時間がかかるとい言われるほど難しいらしいので(店員さんもこれ!と断言はできないらしいす)気長に色々調整してみますかね。


よし!次は100kmくらい走って調子を見てみようか。

・・・にしてもfizik高いわぁ…(・_・;)


2014年3月8日土曜日

真鍮の取っ手を銀製に塗り替える

ターコイズを基調にしたキャビネットを作りたいのだけれど、試しに真鍮の取っ手を合わせてみたところ微妙。
鮮やかな青色には真鍮の色よりも銀の方が良いのかな、と。。

でも銀は高いのです。
純銀粘土で取っ手を作る⇒15gくらい必要→銀だけで⇒¥7000

ということで金属塗料を使います。

塗料ってラッカーとか色々あるのだけれど、調べた限りで一番金属感を出せる塗料はこれっぽい。
Mr.メタルカラーのクロームシルバー。粒子も非常に細かくこれ以上なく本物っぽい。
そしてこれで150円くらい。安いのです。











塗った感じでいきなり銀色が出せたが、これだけでは不完全。
Before
After










※Mr.メタルカラーはこすっただけで軽く剥げてしまうのでトップコートが必要です。
色々調べてみたところ下の2つが良いとの事。(どちらも200~300円くらい)


良かったのはタミヤのクリヤー、エナメル塗料の方でした。
水性ホビーカラーだとメタルカラーが若干溶けだすので質感が変わる箇所が出てきます。
エナメルはメタルカラーの質感にほぼ変化なしです。艶が少しだけ出るくらいかな。


ということで、エナメル塗料を塗り、試しにターコイズで塗った棒きれに合わせてみました。


うん、やっぱり銀の方が合う!!
さて、キャビネットの設計に入りますかね。


2014年2月18日火曜日

BRIWAXの塗装面についた水のシミを補修する

今回は、シミの消し方…というか、シミをさらに風合いに進化させるBRIWAXのメンテナンス方法。


経年効果の質感を出しやすく、非常に素晴らしい風合いを出せるため、DIYのインテリアに良く使われているBRIWAX。自分も以前作ったテーブルや棚に使用している。


だが、非常にデリケートな塗料でもある。
  • BRIWAXは水に弱い。
    • 冷えた水の入ったコップでも置こうものならコップの形がそのままシミになる。
  • BRIWAXは熱にも弱い。
    • 摩擦熱でもシミができることがある。
    • 夏場は若干液状になるので色移りに注意。

ここまで書くともはや何のメリットがあるのか良くわからないドMのための塗料じゃないかという印象を受けるが、そこはさすがのBRIWAX。
これらの使いにくさを補って余りある魅力があるのだろう。
(自分は塗った後にこの塗料の弱点に気がついたクチです。)


とはいえシミがシミのままというのは嫌なので、簡単な補修方法を紹介する。


すっごい簡単に書くと、
水性ステインからもう一度塗りなおせば良い。(水性ステインを使って下塗りした前提。)


ということで水をたらしてシミを作るところから。
水をたらしました











例えすぐに拭いても運が悪ければこうなる。
まったくワックスってやつは・・・



















補修開始。
まずは最初の塗装に使用したものと同じ色の水性ステインをシミの部分に大雑把に塗る。
いざ!















ステインを塗ったら色が戻ります。
















BRIWAX(これも最初の塗装時と同じ色を使う)を塗ってもう一度磨く。
これで終了。
塗ってブラッシングした後。艶も元通り。
















完了。
もはやどこがシミだったのかもわかるまいて。(嘘)
















シミができていない箇所への定期的なメンテナンスは薄い色のワックスを使えばOK。

BRIWAXに限らず、ワックス仕上げ・オイルフィニッシュというものは長年使いこんでいくことで風合いを育てていくもののようです。
水や熱でできたシミも完全補修するより、むしろ味として愛着がわくと良いですね。